19/20シーズンの第12節が終わり、ビッグ6が崩壊しつつある今のプレミアリーグ。
その中でもアーセナルは12試合を終えて4勝5分け3敗の6位に位置し、不振に陥っている。
サポーターとの摩擦によるスイス代表MFジャカのキャプテン剥奪、確立された戦術がなく迷走するスタイル、未だに安定しない守備、選手の起用法などといったネガティブな報道が止まない。
低調なパフォーマンスに我慢の限界が来ているサポーターは今季で監督就任2年目に突入したウナイ・エメリ(48)監督の解任を求める声も少なくない。
エメリの風当たりが強まっている中、メディアでは後任として7人の監督が噂にあがっている。
監督としての経歴とどのような人物か、もう既に存じている方もいるかもしれないが簡単に紹介していこうと思う。
噂されている監督
1.ジョゼ・モウリーニョ(56)
2.マッシミリアーノ・アレッグリ(52)
3.ルイス・エンリケ(49)
4.ミケル・アルテタ(37)
5.ヌーノ・エスピーリト・サント(45)
6.パトリック・ヴィエラ(43)
7.フレドリク・リュングベリ(42)
1.ジョゼ・モウリーニョ(56)
*ポチェティーノを解任したトッテナムは新監督としてモウリーニョを招聘したことが先日発表されました。
国籍:ポルトガル
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監督歴 | |
2000 | ベンフィカ |
2001~2002 | ウニオン・レイリア |
2002~2004 | ポルト |
2008~2010 | インテル |
2010~2013 | レアル・マドリード |
2013~2015 | チェルシー |
2016~2018 | マンチェスター・ユナイテッド |
・サッカー経験はあるがプロ契約はなし
・体育教師→通訳→アシスタントコーチ→監督
・あえてメディアや他のチームに攻撃的なコメントを発することで有名
・自身を「スペシャル・ワン(特別な存在)」と公言
・アーセナルの監督だったアーセン・ヴェンゲルとの言い合いは試合並みに注目を浴びた
・度々自チーム内の選手との不仲説がニュースとして取り上げられる
・戦術は守備的で相手の良さを消しながらバランスを取り、サイドからのカウンター攻撃をメインとするサッカー
・自身の持つスタイルに固執しすぎるせいか、時代遅れの戦術と言われている
・今は「スカイスポーツ」のコメンテーターを務めている
<ちょこっとコメント>
モウリーニョは目標達成のために選手に多額の資金を費やすため、予算の少ないアーセナルに就任する可能性は低いかもしれない。
2.マッシミリアーノ・アレッグリ(52)
国籍:イタリア
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監督歴 | |
2003~2004 | ACアグリアネーゼ |
2004~2005 | SPAL |
2005~2006 | USグロッセート |
2007~2008 | USサッスオーロ |
2008~2010 | カリアリ |
2010~2014 | ACミラン |
2014~2019 | ユベントス |
・現役時代はMF、ペスカーラやカリアリやナポリなどで活躍
・セリエBでの監督経験がないままセリエAのカリアリ監督に就任し、そのままシーズンは9位で終え、セリエA最優秀監督に選出
・選手を戦術の型に当てはめるのではなく、選手11人個々のプレースタイルを尊重しながら、細かい技術・戦術指導を行う
・巧みな人心掌握術で癖のある選手をも上手く統制し、ユベントスでは攻撃的なタレントを多く起用しながら、組織守備も確実にこなす
・セリエAで6度のリーグ制覇を成し遂げ、実績では最高レベルの監督
・今はユベントス監督を辞任してフリーとなっている
アレッグリの特徴的にアーセナルでもマッチできるかもしれないが、選手時代・監督としてイタリア以外での経験はまだないので時間を要する覚悟は必要かもしれない。
3.ルイス・エンリケ(49)
*先日スペイン代表監督に復帰したことが発表されました。
国籍:スペイン
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監督歴 | |
2008~2011 | バルセロナB |
2011~2012 | ローマ |
2013~2014 | セルタ |
2014~2017 | バルセロナ |
2018~2019 | スペイン代表 |
・レアル・マドリードやバルセロナで活躍した元スペイン代表MF
・バルセロナを指揮してリーグ優勝、CLのタイトルも獲得しており実績は充分
・従来のショートパス主体のポゼッション重視のバルセロナのサッカーにMSN(メッシ、スアレス、ネイマール)の攻撃を活かすカウンター攻撃を取り入れた
・スペイン代表監督時代はテクニシャン中心に中盤に人数をかけたポゼッションサッカーからストライカー活かす縦に速い攻撃的なシステムを構築した
・娘のシャナ(8月に逝去)の闘病を理由から今年6月にスペイン代表監督を辞任
4.ミケル・アルテタ(37)
12月20日、アーセナルの新指揮官に決定しました!
国籍:スペイン
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監督歴 | |
2016 | マンチェスター・シティ(アシスタントコーチ) |
・エバートンやアーセナルで活躍したMF
・現役引退後、マンチェスターシティのジョゼップ・グアルディオラ監督に誘われ、右腕としてアシスタントコーチを務めている
元アーセナルの選手、世界最高監督の1人であるグアルディオラの元で勉強していることから迎えることに関しては歓迎だが、まだ監督経験がないデメリットがある。
5.ヌーノ・エスピーリト・サント(45)
国籍:ポルトガル
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監督歴 | |
2012~2014 | リオ・アヴェ |
2014~2015 | バレンシア |
2016~2017 | ポルト |
2017~ | ウォルバーハンプトン |
・現役時代はスペインやポルトガルのチームに所属、ポジションはGK
・あまり名を知られていなかったが、ウルブスをプレミア昇格から1年目で7位に導き、一躍プレミアリーグファンの間では話題になった監督
・格上との対戦では5バックで守備的に、同格以下の場合は3バックで攻撃的に振舞うなど柔軟性に長けている
・昨季と同様今季もビッグ6相手に力強いサッカーを披露し、評価は上昇中
・イギリスのブックメーカーによるエメリの後任は誰か?に対してミケル・アルテタと同率1位でヌーノ監督も選ばれている。
ウォルバーハンプトンは現在リーグ8位と今季も好調を維持しているので、クラブを出ていくことはあまり考えられない。
6.パトリック・ヴィエラ(43)
国籍:フランス
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監督歴 | |
2013~2015 | マンチェスターシティEDS(育成) |
2016~2018 | ニューヨーク・シティ |
2018~ | ニース |
・元アーセナル所属、フランス代表MF
・ジョゼップ・グアルディオラ監督のようなパスサッカーをメインとする
・3バック、4バックを併用
・アーセナルやフランス代表の監督になることが夢だと語っている。
7.フレドリク・リュングベリ(42)
★エメリ監督が解任され暫定監督に就くことが発表されました!
国籍:スウェーデン
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監督歴 | |
2016~2017 | アーセナルU15 |
2017~2018 | ヴォルフスブルク(アシスタントコーチ) |
2019~ | アーセナルU23 |
・元アーセナルに所属、スウェーデン代表MF
以上の7人が次期監督候補となっている。
このままエメリはアーセナルの監督として再びサポーターの信頼を得て続投といくのか、それとも解任されるのか、今後の成績に左右されるだろう。